松 — おまかせ大尽
その日最良の魚介を惜しみなく。先附から甘味まで、約二十品。極上の毛蟹、活鮑、本鮪三貫、雲丹の磯辺と、季節ごとに最も冴えた一皿を組み込んで参ります。
- 先附
- 椀物
- 御造里
- 焼物
- 蒸物
- 握り十二貫
- 巻物
- 留椀
- 甘味
江戸の伝統と季節の妙味を、
一貫一貫に込めて。
銀座にひっそりと佇む十席の鮨処。
寿司は、饗(もてな)し。
刹那に咲く、季節の便り。
築地の朝、豊洲の市、対馬の沖。日本各地で目利きの仲買と交わる長年の縁が、私どもの一貫を支えております。仕入れたその日の最も冴えた魚を、酢の塩梅、握りの温度、海苔の香りまで——余すことなく仕立てるのが、蒼の流儀です。
お客様お一人おひとりに合わせ、握る速さも、温度も、お話の調子も整えます。十席の小さな店内に流れる静かな時間こそ、私どもが何より大切にしているものです。
朝、豊洲で目利きが選び抜いた魚介を、その日の温度と湿度に合わせて仕立てます。お品書きは毎日異なります。
昭和五十一年、横浜の鮨屋に生まれる。十六で築地『久兵衛』の暖簾を叩き、二十二年の修業を経て平成三十年、銀座にて『鮨 蒼』を構える。父より受け継いだ赤酢のシャリと、修業先で磨いた江戸前の仕事を、現代の客人の感性に寄り添わせて握る。
日々の小さな所作にこそ、寿司の真髄が宿る——それが蒼井の信条です。包丁の研ぎ、米の研ぎ、客との一礼。何ひとつ手を抜かず、一日の最初の客と最後の客に同じ味を届けることを、自らに課しております。
大間、利尻、対馬、宇和島、天草、金華山。
信頼する漁師と仲買から、その日最良の物を。
樹齢二百年の木曽檜を一枚板にした、長さ五メートルの付け台。職人の手元と、客人の表情が、互いに最も自然な距離で交わる席。
静かに座る。
湯呑から立つ湯気の向こうに、
一夜の旅が始まる。
季節の便り、産地の便り、
日々の小さな出来事を綴ります。
十席のみの小さな店です。
お席に限りがございますため、
御来店日の二ヶ月前より承っております。